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ウバユリとアカトンボ

青梅の杜では、森林作業を行なう前には、必ず「事前影響評価」を行ない
作業が、作業地の環境に与える負荷が最小限になるように取り組んでいます。

作業予定地に希少種が見つかったり、ある生物にとって特別に重要な生息環境が
見つかった時には、作業場所の変更や、作業内容の変更を行なうこともしばしばです。

当然作業効率が落ち、様々に手間がかかってしまうのですが、森林所有者の暖かい理解と
手厚い支援があるのでそうした管理も可能になっています。

今回は、作業道沿いの草刈り作業の事前影響評価を行ないました。

その中で、普通種ですが、花や種子の形状に特徴があり、立ち姿が鮮やかなウバユリの
蕾を付けた個体が多く見つかりましたので、簡単なマーキングをして草刈り作業から
保護しました。

ウバユリつぼみ1




ウバユリつぼみ2


8月のはじめに花が咲き、

ウバユリの花2




ウバユリの花3





中旬には未熟果がついていました。

ウバユリの未熟果


未熟果のてっぺんにアカトンボがとまっていました。


ウバユリ未熟果とアカトンボ1 

ウバユリ未熟果とアカトンボ2 



なんとなく、保護したことが報われたような、そんな気がしました。
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水源の森 水質検査

青梅の杜には、多摩川水系と荒川水系の分水嶺があります。

ささやかですが水源の森です。

青く澄んだ美しい水。
 
032s.jpg
 
041s.jpg


青梅の杜では定期的に沢の水の水質調査を実施しています。

DSCN8174s.jpg


今回14か所で採取、その内11か所で、そのまま飲料に適すると言う、結果がでました。

残りの3か所も、動物が水を飲みにくるなどした結果、細菌が検出されたもので、

水自体は良質です。

ただ、もちろん、今回、飲料適合の場所も、カモシカやキツネやテンが水を飲んだり

流れを横切れば、 その直後は、飲料不可になってしまいます。

沢の水を直接飲むことはできませんが、このような結果が出たことは

森が生き物に優しい環境になってきている証拠、私たちにはうれしいご褒美でした。

作業の切り替わり

今年も夏の作業道の敷設作業が終わり伐採のシーズンになりました。

夏場、樹木は水を吸い上げている為に水分量が多く、伐採するには適していません。

この期間を利用して、伐採作業の為の作業道作りを行ないます。
今年は約1,100m開設することができました。

作業道1



作業道2


お彼岸が終わると、樹木の水揚げが止まり伐採に適した時期に入ると言われています。

新しく作った作業道を使って、伐採搬出の作業に来春まで入っていきます。

現在は、伐採する箇所の尾根部分の手入れを行っています。
ここは、尾根筋に赤松が多く残っている地域で、赤松の森を再生したいと考えています。
藪の様に茂った木々や松くい虫にやられた木を伐採しています。
綺麗な松林になるといいのですが。

スタッフの中には、松林の再生よりも松茸の再生を願っている人もいるようです。

手入れ前の状況

手入れ前の状況1



                 手入れ前の状況

作業前の状況2

 

手入れ後の状況

作業後の状況



           手入れ後の状況

作業後の状況2




これが終わるといよいよ本格的に今シーズンの伐採が始まります。

takata

林班

山の住所は林班といいます。

それぞれの林班ごとに住所の様な番号がついています。
そしてその林班の境が解るように目印として植えられた木を立木と呼びます。

たてき




この立木は目印として伐採をされることなく残されてきましたので大きな木が多く、垣根のように密に植えられています。
巨大な檜の垣根は壮観です。


たてき2


境界を境に両側に植えられたみごとな立木です。

 

takata

久々の山歩き

最近ずっと作業の手伝いが続き、ゆっくりと山を歩けなかったのですが、今日は久しぶりにパトロールでゆっくりと杜を横断してきました。
お天気もよく、木々も少し芽吹きはじめとても気持ちの良い日でした。

3年前に間伐を行った森に立ち寄りました。
日があたる斜面にはシダがびっちりと生え揃い美しい森にとなっていました。


山歩き



この場所はちご入りの一番奥にあり手入れの遅れていた森で、まくっらで林床には何も生えていない森でした。
まだ、日のあたらない面は下層植生があまり育っていませんが、5年もたつと木も生長しとても美しい森になると思います。

今日はひさしぶりにカモシカにも会いました。
三郎です!


カモシカ三郎



カモシカ三郎3



道の脇で食事の最中でした。
5分ほど話しかけたのですが、振り向いて森に戻っていきました。

やっぱり山はいいです。とても気持ちのいい一日でした。

話はかわるのですが、昨日のTVに速水林業の速水社長が出演されていました。
速水社長には私たちもいろいろなことを教えていただきました。
FSC の取得を目指したとき、どうしたらよいのか解らず、スタッフ全員で三重の速水林業さんを訪ねさせていただきました。
速水社長自ら山を案内くださり、山にこめる熱い想いをお話しくださいました。
事務所のスタッフの方も丁寧にFSC 取得に向けてアドバイスをくださいました。
速水さんに負けない山を作りたい、日本の山の為に自分たちも何かしたいと大きなきっかけをいただきました。

TVの中で、速水さんは山の為に働いている、また、山仕事は作品を作っているみたいなものだとおしゃっておられましたが、よくお気持ちがわかります。
手をかければかけた以上に山は美しく変わっていきます。
山に関われたことはとてもありがたいことだと思います。
昨日のTVを見て、山に関心を持って下さる方がまた増えればいいなと思っています。

takata


緑の砂漠

手入れのされていない人工林は緑の砂漠と呼ばれます。
遠目には緑に溢れた森であっても手入れのなされていない森は、その中は
砂漠のような状況なのです。

山に植林をするときには、密度を多く苗木を植えます。
これは、苗木が助け合い、また競争をしながら大きく育つからとされていたからです。
そして、木の成長とともに劣勢木を間引きしてより良い木を残し、優良木の生産なされてきました。
しかし林業不況とともに木を間引く間伐作業がなされなくなり放置される森林が増え続けてきたのです。

間伐がされないと、伸びた枝葉が隣の木と重なり、下から見上げても空が見えなくなります。
樹冠が閉塞した状態です。

木の周りにスペースがあると、その木は上からも周りからも太陽の光を浴びることができ、
光合成が活発に行われ成長していきます。

樹幹が閉塞すると各々の木は上からの光しか受けることができず、
成長するだけのエネルギーを作ることができず、
ほぼ成長が止まった仮死状態となってしまいます。

緑の砂漠1 
 

 手入れされていない人工林

 外から見ると豊かな森に

 見えますが・・・

 

 

 

 



林床にももちろん光は届きません。
そこには草も生えず地肌がむき出しです。
雨が直接にあたるので栄養分のある表土も流されてしまい小石だらけです。
養分がないので余計に木が育ちません。
大雨が降ると保水能力がないので土砂崩れも容易く起きてしまいます。
草もないので虫もいません。それを補食する小動物や小鳥もいません。
まさに砂漠なのです。

 

緑の砂漠2  

 

 
  林内は光も届かず  木も成長しません。

 

 

 

 

 

緑の砂漠3  


 

 

林床は草も生えず、石ころだらけです。








適切な間伐が行われると、林床に日が差し込み草が生えます。
草があると、林床は常に適度な湿度に保たれます。
枯れた草が栄養にとなります。
全身に光を浴びられる様になった木は、空いたスペースに枝葉を延ばし成長を再開します。

適切な間伐がなされた森は、30年たてば胸高直径が20〜30センチの立派な木に育ちます。
間伐がされないと、30年たっても10センチにも満たないような爪楊枝みたいな状態です。

この杜の間伐が進んでいった時に、ふっと鳥が鳴いていると気づいた時がありました。
それ以来、いつも鳥の声で聞こえる杜になりました。

緑の砂漠4  

   適切な手入れされた明るい森。  林床に日がさしこみ、草が生えます。

 

  緑の砂漠5  

  木も伸びやかに成長し、鳥のさえずりが聞こえます。


takata

 

巨樹の森

かつて日本の森には巨樹と呼ばれる木がたくさん存在していました。
しかしながらそれらの巨樹たちはほとんどが伐採され、日本の森から姿を消してしまいました。

今、文化財などを修復するのにも必要な大口径の材木が入手できず、大きな問題にもなっています。

私たちは杜の一部に巨樹の森を作るプログラムを行っています。
巨樹を継続して供給できる「持続可能な巨樹の森づくり」のプロジェクトです。

今は青梅の杜に存在する巨樹やそれに続く木の調査を行っています。
青梅の杜は、大半が薪炭林として利用されていた二次林と、
その二次林を戦後の拡大造林にて針葉樹に転換した森であり、
巨樹と呼べる木は余りないと思っておりました。

林内の胸高直径50センチ以上の木の調査を行っていますが、
8割程度の調査が終了した段階で杉が約250本、檜では約300本の木があることが解りました。

巨樹



青梅の森で最大の木は石神にある桧で胸高直径92センチの木です。
この地域では直径が60センチを超えると樹齢が100年以上のようです。
樹齢100年以上の木は林内には杉では約100本、桧では約70本あると思われます。


もう50年もたつと誰も見たことの無い素晴らしい巨樹の森がみられるはずです。
このような巨樹が林立する森の姿を想像すると胸が踊りますが残念なことに私は見ることができません。

20年先ぐらいなら大丈夫だと思いますが、林業は木(気)の長い仕事です。

takata

林分構造調査

現在、「青梅の杜」では、持続的で安定的な木材生産を進めていく上に不可欠の条件である林分構造調査が行われています。

外形的には同じように見える森林も、植林された年代や木の種類の違いなどを基準に分類しますと、様々に区分けをすることができます。
また、森林は木材生産の場でありますので、調査時点現在の木材の容積に積算して表示することができます。
この木材の容積を森林の蓄積量と言い、この蓄積量の多寡により森林を分類して、伐採年次や区域を区分けして行きますと、将来にわたる木材の供給量を林の単位ごとに算出することができます。

このようなことから、長期的な森林経営や持続的で安定的な木材生産を進めて行く上に必要な情報を得るために、この調査が必要になります。

この調査は、およそ360ヘクタールの面積の広がりを持つ「青梅の杜」の全域をいくつかのブロックに分割し、調査漏れが生じないよう配慮しながら、区域の隅々まで行って行くように考えています。

では、林分構造調査の林分とは、何でしょうか。

林分とは、いくつかに区分けされた森林のブロックの、その中にさらに細かく分割された最小の森林区域の単位であり、その多くは、植林された年代や木の種類の違い、地形または所有形態などによって区分けされているものです。
この林分を単位として、「青梅の杜」全体を分析・分類することが、この調査の目的です。
では、実際の調査を見ていただきましょう。

1 調査地点の選定

林分の中で平均的であると思われる地点を選び、最大傾斜方向に登攀を開始します。

林分調査1


2 調査地点の表示

調査地の起点および終点には、プラスチックの杭を打って表示します。

林分調査2


3 傾斜角の測定

斜面を登りながら、登攀角度に変化が生じる都度、傾斜角を測定します。

林分調査3


4 斜面の長さの測定および調査区域の表示

調査起点から終点まで延ばされたメージャー。
このメージャーにより斜面の長さを測定し、さらにメージャーの片側2mずつ合計4mの幅を調査範囲として表示します。

林分調査4


5 調査・測定

メージャーの両側4メートルの範囲に入る立木の総てを、胸高直径、樹高、樹冠長、および幹の曲がり具合について、測定します。

林分調査5

6 調査データーの伝達

広い林内では、測定担当者から野帳担当者へ無線機を使って、調査データーを伝達します。この写真では、無線機がよく見えませんが、データーを受けて野帳に記入しているところです。

林分調査6


7 測定マンと野帳マンの2ショット

ごく稀ではありますが、調査線上で測定マンと野帳マンの位置が揃うこともあります。

林分調査7

今回はちょっと専門的な話になりましたが、こうしたデータを積み重ね
公開していくことが、私たちの使命であると思います。
難しい用語もありますが、「用語集」等のページも準備していきたいと思っています。

ogura

道の話

山の手入れをするにあたって道はとても重要です。
私たちのいう道は山の作業を行うのに必要な最低限の道です。
道がないと、手入れを行う作業員は重い機材を背負って
何十分も足下の悪い山道を歩かないといけません。
山を巡回するにも、とても時間がかかります。

道のメリットはいろいろとありますが、一番大きなメリットは
間伐した木材を山から出せることです。
間伐材といっても何十年と育った木はとても立派です。
でも道が無いと山で腐らすしか術がありませんでした。
適切な間伐をしないと山は育ちませんし、せっかく大きく育った木を
そのまま腐らすのはとても辛いことでした。

大橋式や四万十方式など、山に負担をかけることなく比較的容易に
道を敷設する方法が考案されたことにより、私たちでも山に道が作れるようになりました。
青梅の杜でも一昨年より道づくりを始めました。

michi1

最初は300m、昨年は800m、今年は1kmを超えます。
自前意外にも東京都でも作業道を開設してくれています。
当初、青梅の杜の路網密度は16m/haでした。
道づくりを積極的に行っている山では200〜250m/haの路網密度がありますから
まだまだこれからです。
今のペースでは200m/ha達成には100年以上かかりますから、とても気の長い話です。

できた道を利用して、今まで捨てられていた木も有効に利用することが
できるようになりましたし、頻繁に山に入れるようになりました。

また、道ができることにより、森の中に風と光が通るようになり森も活性化します。

michi2


新しくできた道のすぐ脇に真新しいアカゲラの穴を2カ所見つけました。
アカゲラにとって道は絶好の飛行ルートになったのでしょう。

道が森にとっていい影響を与えている証だと思っています。


takata

薪作り

雨の日の薪作り。
昨年、作成した作業道の支障木として伐採され、一年寝かしたものです。
1mほどの丸太を1/4に割り、テーブルにセット。
RIMG00090008.jpg

マグロを解体するかのように30cmにカットしていきます。

RIMG00120011.jpg

薪の凸凹を交互にあわせて、積みます。

RIMG00080007.jpg

パーフェクト。良い仕事してます。

RIMG00140013.jpg

今までは、伐採された後、山の中へ放置される事が多かったコナラ、ヤマザクラ等の広葉樹。
薪として、どこかで誰かをあたためてくれるでしょう。
何十年と生きてきた樹に感謝と労いを。 

ogawa






霧の中のパトロール

今日は成木方面のパトロール

霧が出ています。


kiri1

kiri2

 

matukaze

足元にマツカゼ草が咲いていました。

きつい坂道を登るパトロール・・・

でもこんなかわいい花を見ると、癒されます。

echigoya


法面工事

昨年のことです。

大雨が降った翌日、青梅の杜の水場の奥、黒仁田林道支線の斜面が一部崩壊しました。

崩壊した斜面を放置しておくと、さらに被害が拡大しかねません。

法面工事前
 被害の拡大を防ぐために、まずは法切り(のりきり)工事を行いました。
 ※法切り工事=斜面の土を一部削り取って、斜度をゆるくする作業

  ←法切り工事終了後の写真です。

 

 法面工事中-①   

 次に、間伐材を格子状に組み、鉄筋で斜面に固定する土留め工事

 行いました。  

 

     法面工事中-②      

 コンクリートなどの人工物をできるだけ使わず、細すぎたり、曲がっていたり

 して市場に出せない間伐材を有効活用した意欲的な試みです。

 これによって表土の風雨による侵食、土砂の流出を防ぎます。

 

 

土留め工事完成後の写真です。

直径10~14センチ、長さ1~4メートルの丸太を約300本使い、

268個の枡を作りました。

法面工事完成後 

工事後の法面に植生マットを貼り付けたり、種子を吹く付けるなどの方法もありますが

この森の管理には、「外来生物の持ち込みはしない」という大前提がありますので

自然に草木や低木が侵入してくるのを待ちましたが、はかばかしくありませんでした。

そこで・・・・・  

 

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