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最後の紅葉

森の木々が紅葉の盛りを過ぎ落ち葉が落ち始めるころ、
森の中が輝きがピークを迎えます。

最後の紅葉1



森の中の主役は山紫陽花、森の中一面が金色のカーペットをひきつめた様です。
特に日が差し込んだ瞬間は息を飲む美しさです。

この金色のカーペットが見られるようになったのは最近です。
特に今年は一段と広がったように思います。
これは、林内が手入れされ適度な日照が入るようになった為に
山紫陽花の群落が一段と大きく広がったからです。


最後の紅葉2



春には甘い香りが一面にたちこめます。
豊かになった杜からの送りものです。


この瞬間を撮ろうと試みるのですが、私の技術とカメラでは
色がとんでしまってどうもうまく映りません。
日が差し込んでいない時の写真でお許しください。


来年には勉強をしてもう少しましな写真でご紹介ができればと思います。

家計が許せばカメラも一眼レフにしないとなんて企んでます。

takata

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おじさん、ボクを連れてって(森のおじさんシリーズ第一弾)

12月4日、おじさんは、青梅の杜の定例パトロールに出た。
木の葉パン工房の前を進み、黒仁田林道に入り、
扇場の手前の谷の入り口からパトロールを始めた。
それから更に、黒仁田林道を進み通称二本スギで車を止め、
谷に沿った歩道を尾根まで、一気に登る。
途中の分岐では、迷わずに東へ向かった。
尾根に出て、二つの小さな頂を越え、扇場を望める尾根の先端まで歩き、
杜の中に異常がないことを確認する。

尾根筋を辿る戻り道の両側は、間伐が行き届きよく手入れのされたヒノキ林が広がり、
その林床には、黄色や紅色に変色したコアジサイの群落やクロモジなどが、
冬の日差しを浴びて目に眩しい。

樹齢80年ほどの境界木とヒノキ林の間を抜けて戻り道を急ごうとしたとき、それが起こった。

「おじさん、僕を連れてって」と小さな声 。あたりを見回しても、人一人いない。


おじさんは、「前期高齢者に仲間入り間近の身にとって、幻聴が始まったかな・・・・・」と考えつつ

足早に通り過ぎようとした。

するとまた、か細い声が。


「おじさん、僕を連れてって」
よくよく辺りを見回すとヒノキ林の縁に、黄色く変色した5・6枚の葉をつけた小さなアカシデの稚樹が、

懸命におじさんを見上げていた。アカシデ


 



そして
「下のヒノキ林に葉っぱがいっぱい茂っちゃうと、お日さまが僕に当たらなくなる。

そうなると僕はもうおしまい。だから僕を連れてって」


おじさんは答えた。
「小さいの、わしは、モミジ専門のシードハンターだ。おまえさんを連れていくわけにはいかないのさ。」


すると、その小さなアカシデは風が全くないのに、まるで女性がいやいやをするように小さく震えた。

風もないのに木が震える様を見たおじさんは、自分の背筋が凍り付きそうになるのを感じた。
でもそれは、おじさんの勘違いだった。

おじさんが踏みつけているヒノキの枯れ枝が、小さなアカシデに触れていて、

彼の微妙な体重の動きと連動した震えだった。


おじさんは、その枯れ枝を拾い上げながら、アカシデに尋ねた。
「おい、小さいの、おまえさん、どこへ行きたい。」
「僕、南のほうに、こぶしの杜と呼ばれる森があるって聞いたことがあるんだ。

素敵な森で、そこには僕の仲間がたくさんいるって聞いたよ。」

こぶしの森

 

 
おじさんは、拾い上げたヒノキの枯れ枝を切り株の上に立てかけて、

鉈を使ってヘラ状に作り上げ、アカシデの根の周りに順に差し込んだ。

最後に差し込んだところで、ヘラを地面に向けて順々に傾けると、

アカシデの稚樹は地面から離れた。

 おじさんは、左掌の中に稚樹の根を大切そうに掴むと麓へ向かって山を降り始めた。

こぶしの森

・・・・・つづく 

 ogura

 

緑の砂漠

手入れのされていない人工林は緑の砂漠と呼ばれます。
遠目には緑に溢れた森であっても手入れのなされていない森は、その中は
砂漠のような状況なのです。

山に植林をするときには、密度を多く苗木を植えます。
これは、苗木が助け合い、また競争をしながら大きく育つからとされていたからです。
そして、木の成長とともに劣勢木を間引きしてより良い木を残し、優良木の生産なされてきました。
しかし林業不況とともに木を間引く間伐作業がなされなくなり放置される森林が増え続けてきたのです。

間伐がされないと、伸びた枝葉が隣の木と重なり、下から見上げても空が見えなくなります。
樹冠が閉塞した状態です。

木の周りにスペースがあると、その木は上からも周りからも太陽の光を浴びることができ、
光合成が活発に行われ成長していきます。

樹幹が閉塞すると各々の木は上からの光しか受けることができず、
成長するだけのエネルギーを作ることができず、
ほぼ成長が止まった仮死状態となってしまいます。

緑の砂漠1 
 

 手入れされていない人工林

 外から見ると豊かな森に

 見えますが・・・

 

 

 

 



林床にももちろん光は届きません。
そこには草も生えず地肌がむき出しです。
雨が直接にあたるので栄養分のある表土も流されてしまい小石だらけです。
養分がないので余計に木が育ちません。
大雨が降ると保水能力がないので土砂崩れも容易く起きてしまいます。
草もないので虫もいません。それを補食する小動物や小鳥もいません。
まさに砂漠なのです。

 

緑の砂漠2  

 

 
  林内は光も届かず  木も成長しません。

 

 

 

 

 

緑の砂漠3  


 

 

林床は草も生えず、石ころだらけです。








適切な間伐が行われると、林床に日が差し込み草が生えます。
草があると、林床は常に適度な湿度に保たれます。
枯れた草が栄養にとなります。
全身に光を浴びられる様になった木は、空いたスペースに枝葉を延ばし成長を再開します。

適切な間伐がなされた森は、30年たてば胸高直径が20〜30センチの立派な木に育ちます。
間伐がされないと、30年たっても10センチにも満たないような爪楊枝みたいな状態です。

この杜の間伐が進んでいった時に、ふっと鳥が鳴いていると気づいた時がありました。
それ以来、いつも鳥の声で聞こえる杜になりました。

緑の砂漠4  

   適切な手入れされた明るい森。  林床に日がさしこみ、草が生えます。

 

  緑の砂漠5  

  木も伸びやかに成長し、鳥のさえずりが聞こえます。


takata

 

秋のなごりと冬の楽しみ

かつてこの杜にも秋というものがきていたことを、明らかに示す状況証拠。

モミジ落ち葉

モミジ2

いってしまった秋を惜しむ間もなく、厳しく寂しい冬がやってきました。

それでも、冬には冬の楽しみが・・・

フユイチゴ

これは、フユイチゴの実。
さわやかな甘酸っぱさで、山歩きに疲れた時に口に含むと、いっぺんに疲れがとれる気がします。
こんなにおいしいのに、鳥にはあまり食べられないのか、森の中には無数にあって、
しかも遅くまで残っています。


ダイエット中の私は、いつもお腹を空かせていますので、森の中で、
この実を見つけてはパクパクと食べています。

まるで、クマだね、と、人々に笑われながら。

koga

石神の大欅

青梅の杜では余り大きな広葉樹はありません。
広葉樹の面積も全体の10%しかありませんし、薪炭林として利用されていた森ですので
仕方がないことだと思います。

広葉樹は薪炭林としての利用がなくなり、伐採されることが無くなってから
大きくなった木ですから、大きなものでの直径50センチ程度です。

その様な広葉樹のなかでダントツに大きいのが石神にある欅です。

keyaki



沢の一番奥の崖のような斜面の大岩に乗っかるようにその欅はあります。
巨樹の調査で始めてその存在がわかりました。

胸高直径は約80センチ、地味も乏しく過酷な環境ですので
樹齢は100年を超えていると思います。
兄弟か子供なのか2本のこれも立派な欅を従えて立っています。

これからも時を刻んで欲しいと願う樹です。

takata
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