スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今年のドングリ そして一匹のリスの話(その1)

今年の青梅の杜のコナラのドングリは、大不作です。

数千本あるコナラの樹の内、ドングリをつけている木は、数本しかありません。
森を歩いていても、アラカシやシラカシのドングリは時々目につきますが、

コナラのドングリには、一日歩き回っても、数個位にしか出会うことができません。

青梅の杜では、毎年ドングリを拾って植林の為のコナラの苗を育てています。
先日も雨の中、ドングリをつけているコナラを捜して杜の中をさまよいました。

すると・・・・

PA073488s.jpg


ハイキング道沿いの一本のコナラの樹にふさふさというか、ぽしょぽしょというか、
尻尾がゆらゆら動いています。

PA073486s.jpg



ちょっとわかりにくいですが・・・

木々の間を動きまわっていたのは一匹のニホンリス、ムクムクとした丸まっちい体で、
一本の木を上ったり下りたり、4本の手足でひっしと木の幹に抱きついて、
樹の反対側に回ったり、らせん状に回転しながらすべりおりてみたり、
まるで遊んでいるとしか思えません。

雨音に気配もかき消されていたのでしょう、私が、すぐ木の下に来ていてもお構いなしです。

・・・が、やがて、じっと見つめる視線を感じたのか、木にしがみついた恰好のまま、
短い首を捻じ曲げて、私を振り返りました。

はっきりと、視線があいました。

凝固するニホンリスと私。

1、2、3と息を整える時間の経過後、身を翻してリスは、ダーッと梢へと駆け上がっていきました。


梢にたどりついたリスは、しばらく、じーっと身をひそめていましたが・・・

PA073495s.jpg



やがて、梢の先端から、ハイキンング道の反対側から枝を延ばしているヒノキに飛び移りました。

さらに、1本、2本と木から木に飛び移っていったのですが、枝の動きと音で、

下から見ていて、 その逃走経路は一目瞭然です。

リスの移動先に一本のコナラの樹が見えました。

リスは、基本的にドングリの木が大好きなので、きっとリスもその木にやって来るに違いないと
私は森の中に入って、下からカメラを構えて待ちうけておりました。

案の定リスはその木に飛び移ると、するすると下に下りてきました。

たぶん、リスにすれば、何本も木を飛び移ったので、
「さっきの怪しげな奴は完全にまいてやったぜ、へん、チョロイもんだぜ」
みたいな感じで、意気揚々とするすると滑り降りてきたに違いありません。

ところが、安心しきって降りてきたその先に私がいたわけで、瞬間、ぴたっ、と停止して、
しげしげと私を眺め、それからくるりと反転して木の頂に逃げ戻り、
そして、あわてふためいて、木から木へ飛び移ってどこかに行ってしまいました。

私に気が付いた瞬間、
「えっ、何でそこにいるの?!」という声が聞こえてきたようで、
固まったまま、小首をかしげて私を見つめているその表情が、たまらなく可愛かったです。


この話をある人にすると 、その可愛いリスに名前をつけてくれました。
おっちょこちょいっぽいところから、『チョコ』、と。
いい名前でしょう?

さて、その可愛いニホンリスにとって、コナラのドングリは大切な食料です。

そのコナラの話の続きは「その2」で・・・

 

森のkumasaburou

スポンサーサイト

今年のドングリ そして一匹のリスの話(その2)

もともと、コナラは、2、3年おきに、かなり大きな範囲毎に、不作、豊作を繰り返すことが知られています。

もし、毎年、大量に安定的にドングリを落とし続けると、ドングリをエサとする小型のげっ歯類、
リスやアカネズミ達が豊富なエサを食べて増え続け、せっかっく実らせたドングリも
全て食べつくされて、子孫を残せなくなります。

そこで、植物としての生き残りの戦略として、その地域全体のコナラが2、3年おきに、
一斉に大凶作になり、ドングリをそれこそ一個も落とさない、というようなことをするようです。

つまり例えば、前年大豊作のドングリを食べて、数の増えたアカネズミも
今年、コナラが一斉にドングリを落とすのをやめれば、増えすぎたアカネズミ達は
少ないえさを奪い合って、その数を劇的に減らします。

そこで、翌年、再び大量のドングリを落とせば、ほとんどのドングリがネズミたちに
食べられることなく芽を出すことができるのです。


これは、最近有力視されている、どんぐり豊凶についての一説ですが、
もう一つの説として、他の種子と比べて、はるかに大きなドングリを沢山実らせる為には、
その親木であるコナラは膨大なエネルギーを費やすことになり、2年3年と豊作を続けるのは難しい、という説も有り、こちらも有力です。

今年のドングリ




いずれにしても、今年は、コナラのドングリは拾いません。

元々、森のドングリに関しては、リスやネズミやクマ達に優先権があるのですから、
わずかに実ったドングリは、みんな彼らに譲ることにします。

それにつけても心配なのは今年の冬、アカネズミやリス達が無事に冬を越せるのか。
自然の摂理、と言われれば、その通りで、我々にできることは少ないのですが。

もっともっと、この森の中にドングリ以外にも実をつける多種多様な木や草を
増やしていかなければならない、と思います。

アカネズミやリス達、一匹一匹の暮らしぶりにまで、心を配って行う森づくり。


来春、あのドングリの木の梢に、元気なチョコの姿を見ることができるでしょうか。 


森のkumasaburou

「青梅の杜の薪」 販売のお知らせ

青梅の杜では11月より地球に優しいエネルギー、FSCの薪の販売を開始致しました。

2009_10300004s.jpg

青梅の杜の薪 

・樹    種: コナラ・クリ・ヤマザクラ等の広葉樹

・箱のサイズ: 49×33×26センチのダンボール(3束相当分)

・薪のサイズ: 30センチ

・価    格: 1,200円
 
・販売方法:  薪窯パン工房「木の葉」 にて販売いたします。
         (配達・配送は行っておりません)
         多数ご購入の場合は事前にFAXまたはメールにてご注文下さいませ。

         ※薪窯パン工房「木の葉」は多摩農林が運営するパン工房です。
           アクセス・mapはこちらをご覧下さいませ。→ 「木の葉」アクセス

営業時間 11:00 ~ 17:00

尚、毎週水曜日と第二・第四木曜日の「木の葉」定休日は、

薪の販売もお休みさせていただきます。



青梅の杜は2008年5月に森林認証制度の国際機関FSC(Forest Stewardship

 Council)のFM認証を東京都で初めて取得いたしました。
「青梅の杜の薪」は正しく管理・運営された山林から伐り出された材で作られた証である

FSCロゴマークを付けることができる数少ない薪です。


・・・・・・・・・・・・・・お問い合わせ・・・・・・・・・・・・・・・

株式会社 多摩農林

TEL:0428-20-8228  FAX:0428-20-5188


e-mail:ome-mori@tamanorin.co.jp



どうぞご利用下さいませ。


2009_10300003sss.jpg

2009_10300007sss.jpg




プロフィール

saburou

Author:saburou

リンク
カレンダー
10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。